2012年1月23日月曜日

花束と内装に共通するものについて


こんばんは。
寒い日が続きますが、皆様体調など崩されてはいないでしょうか?

先日、私のお花の師匠に言われたことがあります。
そのお話がとても印象的で、かつお店のことにも繋がる大事なお話だったので、今日はそのことについて少しお話ししてみたいと思います。

その時に私がやっていたことは、あるテーマを決めてそのテーマに沿ってブーケを作るということでした。
師匠曰く、
「テーマからどれだけの多くの言葉を引き出すことができるか。色、季節、触感、雰囲気、飾る場所、渡す相手など、そのテーマから引き出せる言葉をできる限り多く持つこと。それがそのまま自分の引き出しの多さに繋がる」
「そしてその引き出した言葉に見合う花を選ぶこと。どうしてその花を選んだのか。曖昧な根拠で選んだものはメッセージが弱まる。違和感が生じる。それはすぐバレる」
「当然全体としての統一感、コンセプトは最重要。いかにテーマに沿った素敵な花であっても、周りの花と合わせた時に、ブーケとしての完成度に支障が出るようなお花は外さなければいけない」
「テーマから言葉を引き出すように、一つ一つのお花からもできる限りたくさんの言葉を引き出すこと。やはりそれによって自分の引き出しが増える。そしてテーマから引き出した言葉とお花から引き出した言葉を合わせる。組み合わせるお花同士の言葉を合わせる。それがテーマとの擦り合わせ、ブーケとしての完成度に繋がる」

・・・などなど。
とてもありがたく、勉強になるお話でした。
そして、これを聞いていて思ったことが、
「おぉ!これはひょっとして内装の話にも通じることなのではないだろうか?」
ということでした。

まずはお店のブレないコンセプトを作ること。
そして内装はそれに見合うもののみを選択すること。

個別で見ると素敵に思えるものについても、全体のコンセプトや他のものと合わせた時に違和感を生むものは意外と多いものです(ということについて、ようやく最近分かった気がしますです)。
木を見て森を見ずにならないように。
かといって一本一本の木を精査することを怠ることがないように。
本当に難しいことで、私自身まだまだ修行中ではありますが、そういうことを丁寧に繰り返して創り出すものにはとても大きな力が生まれるんだなぁ。ということを実感しております。
(そしてこっそり思ったのは、これ具現化系能力者的な修行であるな。ということです。この修行をちゃんと修めることができたあかつきにはきっとすごい能力者に・・・ゴゴゴゴゴ)

そんなこんなで、まだまだ内装について思案を重ねる日々です。
お店に生まれる力がもっともっと大きくなるように、精進していきたいと思います。


それでは、また。

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